えんぶりの烏帽子の種類は?舞の種類は?由来や演目のご紹介も

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青森県八戸市で毎年2月に開催されるえんぶりは、豊作を祈願する伝統的な祭りとして、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。

この祭りの象徴的な存在が、踊り手たちが身につける烏帽子です。

烏帽子の種類は舞の種類や役割によって異なるデザインが用いられ、その形や装飾が特徴的です。

えんぶりでは、烏帽子をかぶった踊り手たちが独特な舞を披露し、見る人々を魅了します。

祭りの歴史や由来、烏帽子の種類を知ることで、さらに深くその魅力を感じられるでしょう。

本記事では、えんぶりの烏帽子の種類や舞の種類、祭りの由来、さらには演目について、会場へのアクセス方法や駐車場情報など、えんぶりを存分に楽しむためのポイントを詳しく解説します。

えんぶりの烏帽子の種類は?

えんぶりの烏帽子の種類は、「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」の2種類あります。

えんぶりで使用される烏帽子の種類は、舞の種類によって異なり、いずれも特徴的な装飾が施されています。

「ながえんぶり」では、主役の太夫(たゆう)が身に着ける烏帽子に真っ赤な牡丹や白いウツギの花が飾られ、豪華で古風なデザインが特徴です。

「どうさいえんぶり」の烏帽子は、前面に「前髪(まえがみ)」と呼ばれる五色の房が付いており、明るく華やかな印象を与えます。

どちらの烏帽子も、鶴や亀、松、竹、梅などの縁起物の図柄で飾られ、農神の象徴として重要視されています。

太夫たちはこの烏帽子を神聖なものとして大切に扱い、えんぶりの舞を通じて神々に豊作を祈願します。

えんぶりの舞とともに、彩り豊かな烏帽子のデザインを間近で見ることで、伝統芸能の深い魅力を体感できます。

ぜひえんぶりの会場で、烏帽子の種類の華やかさと舞の迫力を感じてみてください!

えんぶりの舞の種類は?

えんぶりの舞には、「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」の2種類があります。

「ながえんぶり」は、ゆっくりとした優雅な舞で、古い型のえんぶりです。

舞の中で歌われる「ごいわい唄」や、神酒をいただく仕草が神聖な雰囲気を醸し出します。

主役の太夫(たゆう)は鳴子を持ち、他の太夫たちは鍬台を使い、それぞれ異なる動きで豊作を祈ります。

「どうさいえんぶり」は、力強くテンポの速い舞で、新しい型のえんぶりです。

「ドウサイ!」という掛け声に合わせて太夫全員が同じ動きをし、ジャンギという棒を使ったダイナミックな演技が見どころです。

どちらの舞も、稲作の一連の作業を表現し、えんぶりの由来と深く結びついています。

えんぶりの由来は?

えんぶりの由来は、農耕に関する儀礼から生まれた伝統芸能です。

「えんぶり」の名前は、田植え前に田の土をならすための農具「朳(えぶり)」に由来しています。

この農具を使う動作が、えんぶりの舞の動きと重なることから、その名がついたといわれています。

もともとは稲作の豊作を祈るための儀式として始まり、農耕文化と深い関わりがあります。

歴史をさかのぼると、鎌倉時代に南部氏が八戸に移り住んだ際に広まったとされ、1715年の記録にはすでにえんぶりが登場しています。

江戸時代には、小正月の行事として城下町や農村で盛んに行われ、地域の人々に親しまれました。

現在では、約800年の伝統を受け継ぎながら、地域の誇る民俗芸能として続けられています。

えんぶりを通じて、豊かな歴史と由来、農耕文化の魅力を感じてみてください。

えんぶりの演目のご紹介

えんぶりは、豊作を祈る神聖な舞や、観客を楽しませる祝福芸など、多彩な演目が披露され国の重要無形民俗文化財に指定されています。

主な演目

摺り(すり)

  • 「摺りはじめ」「中の摺り」「摺り納め」の3部構成。
  • 稲作の一連の動作を象徴し、豊作祈願の儀式として行われる。
  • えんぶりの由来を感じさせる厳かな舞。

ながえんぶり

  • ゆったりとした優雅な舞で、古い型のえんぶり。
  • 「ごいわい唄」や「神酒いただき」の所作が含まれる。

どうさいえんぶり

  • テンポが速く力強い舞で、新しい型のえんぶり。
  • 「ドウサイ!」の掛け声が特徴。

祝福芸(えんぶり摺りの合間に行われる演目)

  • 松の舞:子どもたちが演じる可愛らしい舞。
  • えんこえんこ:銭太鼓を回しながら舞う楽しい演技。
  • えびす舞:恵比寿様が鯛を釣る場面を表現。
  • 大黒舞:小槌と扇を使ったおめでたい舞。

これらの演目は、えんぶりの由来や地域の文化を感じさせるとともに、訪れる人々を魅了します。

ぜひ現地でその多彩な世界を堪能してみてください!

えんぶりの場所とアクセス方法

えんぶりは、主に八戸市内の複数の会場で開催されます。

八戸中心街
〒031-0032 青森県八戸市三日町

主な会場と開催場所

1.長者山新羅神社

  • 所在地: 青森県八戸市長者1丁目6-10
  • 内容: えんぶり組が集まり、奉納摺りが行われます。
    早朝から行われるこの儀式は、えんぶりのスタート地点となります。

2.長者まつりんぐ広場

  • 所在地: 青森県八戸市糠塚古常泉下10
  • 内容: 奉納摺りの後、えんぶり組が行列を作り、中心街へ向かいます。

3.八戸市中心街

  • 内容: ここでは「一斉摺り」が行われ、30組以上のえんぶり組が一斉に舞を披露します。
    最大の見どころとなっています。

4.八戸市庁前広場

  • 内容: 御前えんぶりが行われ、市長や関係者の前で特別な舞が披露されます。

5.SG GROUPホールはちのへ(八戸市公会堂)

  • 内容: えんぶり公演が行われ、迫力ある舞を鑑賞できます。

6.更上閣

  • 所在地: 八戸市内
  • 内容: 明治・大正時代の邸宅で行われる「お庭えんぶり」や「かがり火えんぶり」が楽しめます。

公共交通機関を利用する場合

駐車場が限られているため、公共交通機関の利用がおすすめです。

電車を利用する場合

JR八戸線 本八戸駅

  • 南口から徒歩約5-10分
  • 会場まで徒歩圏内
バスを利用する場合

八戸中心街ターミナル(十三日町)

  • 八戸市営バス・南部バスで直接アクセス可能
  • 会場すぐ近く

車やタクシーを利用する場合

開催期間中は混雑の可能性があるため、余裕を持って移動してください。

車やタクシーを利用する場合
  • JR八戸駅から: 約20分
  • 八戸自動車道 八戸ICから: 約10分

えんぶりの駐車場について

えんぶりの際の主な駐車場は以下の通りです。

駐車場は限られているため、早めの到着をおすすめします。

八戸市中央駐車場

  • 場所:青森県八戸市内丸1-1-10
  • 距離:えんぶりから189m(徒歩3-5分)
  • 駐車台数:436台
  • 料金:
    • 7:30〜22:00 最初の1時間160円
    • 1時間以降は30分80円
    • 22:00〜7:30は30分30円

さくら野百貨店八戸店駐車場

  • 場所:青森県八戸市三日町13
  • 距離:えんぶりから347m(徒歩5-8分)
  • 駐車台数:326台
  • 料金:
    • 60分 200円
    • 24時間上限 600円

臨時駐車場の場所については、八戸市の観光案内所や公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

まとめ

えんぶりは、豊作を願う八戸の人々の想いや伝統が込められた、地域を代表する素晴らしい祭りです。

祭りの象徴ともいえる烏帽子の種類は、舞の種類ごとに異なるデザインが用いられ、その美しさと迫力が祭りの魅力を一層引き立てています。

舞や烏帽子の種類にはそれぞれ独特の意味が込められており、歴史や由来を知ることで、えんぶりをより深く楽しむことができます。

また、アクセス方法や駐車場の情報を事前に確認しておけば、当日もスムーズに会場へ足を運ぶことができ、存分にお祭りを楽しめるでしょう。

えんぶりは、華やかな演目や伝統的な烏帽子の美しさ、そして地域の人々の情熱を感じられる貴重な体験です。

このブログを参考に、ぜひ現地でその魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。

八戸の冬の風物詩であるえんぶりが、きっと心に残る素敵な時間を届けてくれるはずです。

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