日本を代表する桜の名所、弘前公園で毎年開催される弘前さくらまつりは、地域の魅力を全国に伝える特別なイベントです。
この祭りには、桜を愛し育ててきた地域の人々の願いが詰まっています。
美しい桜の景色はもちろん、弘前の歴史や文化に触れられる機会として、多くの観光客を惹きつけます。
400年以上の歴史を持つ弘前城跡を舞台に咲き誇る桜は、その独特の美しさで国内外から高く評価されています。
弘前さくらまつりは、そんな桜を通じて人々に感動を届け、地域の活性化を目指して毎年開催されています。
本記事では、弘前さくらまつりの願いや由来、開催時期や来場者数といった基本情報から出店や写真スポット、アクセス方法や駐車場情報までを詳しくご紹介します。
ぜひ、このガイドを参考にして、弘前さくらまつりを満喫してください。
弘前さくらまつりの願いは?

弘前さくらまつりの願いは、桜を通じて地域の魅力を広め、人々に幸せと感動を届けることです。
この祭りは、弘前公園の美しい桜を楽しむと同時に、地域の文化や歴史を知ってもらう場でもあります。
その願いは、1880年代に荒廃した弘前城跡に旧藩士たちが桜を植えたことから始まり、長年にわたる地域の人々の努力によって桜の名所として発展した歴史にも表れています。
弘前の桜は、りんごの剪定技術を活かしたモコモコとした花付きが特徴で、その特別な美しさを多くの人に届けたいという思いも込められています。
桜の美しさを通じて地域を活性化し、訪れる人々に癒しと平和を感じてもらうことが、この弘前さくらまつりの本質的な願いです。
ぜひ一度、弘前さくらまつりに足を運び、桜と共に受け継がれてきた地域の願いに触れてみてください。
弘前さくらまつりの由来は?
弘前さくらまつりの由来は、地域の人々が桜を通じて街を守り、発展させようとした努力と願いにあります。
この歴史は1715年(正徳5年)、弘前藩士が京都の嵐山からカスミザクラを持ち帰り、弘前城跡に植えたことに始まります。
明治時代、廃藩置県で荒廃した弘前城を再生しようと、1880年(明治13年)に旧藩士の内山覚弥が自費で桜を植えました。
その後、1882年(明治15年)には菊池楯衛が1,000本のソメイヨシノを植え、桜の名所としての基盤を築きました。
1918年(大正7年)、弘前商工会が初めて観桜会を開催し、多くの人が桜を楽しめる行事へと発展。
こうした歴史的背景に由来し、1961年(昭和36年)には「弘前さくらまつり」と改称され、現在の祭りとして親しまれるようになりました。
弘前さくらまつりは、桜を愛し育てた地域の人々の願いが形となり、100年以上続いています。

この祭りで歴史と桜の美しさを楽しみ、弘前の魅力をぜひ体感してみてください。
弘前さくらまつりの開催時期の予定や来場者数は?
弘前さくらまつりは、桜の開花状況に合わせて毎年4月中旬から5月初旬にかけて開催され、多くの人々が訪れる全国的なイベントです。
弘前さくらまつりの開催時期の予定
2024年の弘前さくらまつりは、4月12日から5月5日までの24日間にわたり開催されます。
これは桜の早咲き傾向に対応するため、例年より少し早めに設定されたものです。
次年度の2025年には、4月18日から5月5日までの18日間の開催が予定されています。
桜の開花状況に柔軟に対応することで、満開の桜を多くの人に楽しんでもらうための工夫がされています。
弘前さくらまつりの来場者数
来場者数も非常に多く、2024年の弘前さくらまつりでは24日間で約245万人もの人々が訪れました。
この数字は前年より41万人増加しており、訪日観光客の増加や円安、良好な天候がその背景にあります。
最も多くの来場者が集まった時は、1日で33万人が訪れたほどです。
弘前さくらまつりは、ゴールデンウィークを挟む形で開催されることもあり、毎年とても多くの来場者が訪れます。
春の訪れが待ち遠しい北国のこの祭りは、桜の美しさと地域の魅力を堪能できる特別な機会となるでしょう。
弘前さくらまつりに、ぜひ足を運び、桜とともに弘前の文化や歴史を感じてみてください!
弘前さくらまつりの出店や写真スポット情報
弘前さくらまつりでは、桜を楽しむだけでなく、美味しいグルメや写真映えするスポットも満載です。
訪れるすべての人が思い出深い時間を過ごせるよう、さまざまな楽しみが用意されています。
弘前さくらまつりの出店
祭り期間中、弘前公園内には約200もの出店が並びます。
青森ならではの名物グルメが充実しており、お団子やいちご飴のような定番スイーツから、嶽きみ天ぷらや生姜味噌おでん、黒こんにゃくといったご当地料理まで楽しめます。
また、りんごシャーベットのカランカランアイスや青森限定ドリンクも人気のメニューです。
抹茶と和菓子のセットもあるので、桜を眺めながらゆったりと過ごすのもおすすめです。
弘前さくらまつりの写真スポット
写真スポットとして外せないのが、西濠の桜のトンネルです。
鏡のような水面に映る桜は絶景で、特に夕方の柔らかな光の中で撮影すると幻想的な雰囲気が楽しめます。
また、桜のハートスポットは2本の桜の枝が作るハート型の隙間が特徴で、昼は青空とのコントラスト、夜はライトアップされたロマンチックな雰囲気が魅力です。
さらに、下乗橋と弘前城天守を背景にした景色もおすすめです。
青空と桜、天守閣のコントラストが美しく、春の象徴的な一枚を撮影できます。
弘前さくらまつりは、桜とともに地域の願いを感じながら五感で楽しめる特別な体験を提供します。
ぜひカメラを片手に訪れてみてください。
弘前さくらまつりの場所やアクセス方法
弘前公園は、総面積約49万2000平方メートルを誇る広大な公園で、約50種類2,600本の桜が植えられています。
特にソメイヨシノやシダレザクラが有名で、「日本三大桜名所」の一つとされています。
弘前公園
〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
公共交通機関を利用する場合
弘前さくらまつりは多様な交通手段を用いてアクセス可能であり、多くの来場者が訪れるイベントとなっています。
JR弘前駅
- 弘前駅から弘前公園までは、徒歩約20分
- 弘南鉄道中央弘前駅からも徒歩圏内
100円バス
- 弘前市内には土手町循環の100円バスが運行しており、弘前駅から公園までのアクセスが便利です。
無料シャトルバス
- 堀越雪置き場から弘前公園近くまでの無料シャトルバスも運行されます。
- 公園までの移動が便利になります(徒歩約5分)。
車やタクシーを利用する場合
弘前さくらまつりは臨時駐車場が設けられますが、かなりの混雑が予想されるため、公共交通機関のご利用がおすすめです。
東北自動車道
- 大鰐弘前ICから約25分で到着します。
弘前さくらまつりの駐車場情報
駐車場の利用に際しては、最新の情報を確認することをおすすめします。
また、混雑を避けるために公共交通機関の利用も考慮に入れると良いでしょう。
弘前さくらまつりの交通案内図はこちら
引用元:(社)弘前観光コンベンション協会
臨時無料駐車場について
富士見橋臨時駐車場
- 所在地: 富士見橋上流
- 収容台数: 400台
- 利用期間: 2024年4月12日~5月5日
- 開放時間: 午前9時~午後6時
- 備考: 増水時は閉鎖、大型車不可
岩木橋臨時駐車場
- 所在地: 岩木橋上流
- 収容台数: 500台
- 利用期間: 2024年4月12日~5月5日
- 開放時間: 午前9時~午後6時
- 備考: 増水時は閉鎖、大型車不可
有料駐車場について
弘前城駐車場
- 開設時間: 24時間営業
- 収容台数: 60台
- 公園までの時間: 工業高校口まで徒歩約3
ねぷた村駐車場
- 開設時間: 5:00~22:00
- 収容台数: 乗用車・大型バス併用最大200台
- 料金: 乗用車1回1100円(さくらまつり期間中)
- 備考: 大型車駐車
文化センター駐車場
- 開設時間: 8:00~22:00
- 収容台数: 約100台
- 料金: 普通車最初の1時間無料、その後30分ごとに110円加算
ニッシンパーク弘前城
- 開設時間: 24時間営業
- 収容台数: 30台
- 料金: 7:00~19:00は1時間100円(最大600円)、19:00~7:00は2時間100円(最大300円
その他の駐車場情報
- 弘前公園周辺には多数の有料駐車場があり、料金は一日1,000円前後の所が多くなっています。
- 土・日・祝日は特に混雑が予想されるため、JR弘前駅付近の駐車場や臨時無料駐車場の利用を推奨します。
- さくらまつり期間中は弘前市内および弘前公園周辺が大変混雑するため、公共交通機関の利用も検討してみてください。
まとめ
弘前さくらまつりは、地域の歴史や文化を守り伝えるとともに、多くの人々に桜の美しさを楽しんでもらいたいという願いが込められた祭りです。
その起源は江戸時代から続く桜の植栽や、明治時代の旧藩士たちの努力に遡り、100年以上にわたり地元の人々の熱意と愛情で発展してきました。
開催時期に合わせた工夫や、出店・写真スポットの充実ぶりは、多くの観光客にとって忘れられない思い出となるでしょう。
西濠の桜のトンネルや弘前城を背景にした写真スポットはどれも絶景で、訪れるたびに新たな感動を味わえます。
また、地域のグルメや限定アイテムを楽しめる出店も、弘前さくらまつりの魅力をさらに引き立てています。

この春、弘前さくらまつりの願いに触れながら、美しい桜の下で思い出に残るひとときを過ごしてみませんか?
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