青森県八戸市で毎年夏に開催される八戸三社大祭は、300年以上の歴史を誇る東北を代表する祭りのひとつです。
その見どころは、豪華絢爛な山車や伝統的な神輿行列、地域の文化を象徴する郷土芸能など多岐にわたりますが、この祭りを語る上で欠かせないのが掛け声です。
祭りの最中、街中に響き渡る独特の掛け声は、ただの合図や盛り上げの道具ではなく、深い意味と歴史を秘めています。
八戸三社大祭の掛け声には、地域の人々の絆や信仰、そして祭りそのものの精神が込められています。
それは世代を超えて受け継がれ、山車や神輿を引く参加者たちの気持ちを一つにする役割の意味も果たしています。
このブログでは、八戸三社大祭の掛け声の意味や魅力を解説しながら、祭りの見どころやアクセス方法まで詳しくご紹介します。
八戸三社大祭に訪れてみたいと考えている方にとって、役立つ情報をお届けします。
八戸三社大祭の掛け声の意味は?

八戸三社大祭の掛け声には深い歴史と意味が込められています。
この祭りの掛け声「ヤーレ ヤーレ …」や「ヨーイ ヨーイ ヨイサー ヨイサー ヨイサーノ セー」は、単なる合図ではなく、祭りの精神や地域の人々の絆を象徴しています。
まず、「ヤーレ ヤーレ …」は、ヘブライ語で「立ち上がれ!上がれ!」という意味があるとされています。
この掛け声は、かつて八戸に海から上陸してきた人々が使っていた言葉が由来となっており、山車を引く力強さと祭りを盛り上げ参加者を鼓舞します。
また、「ヨーイ ヨーイ ヨイサー ヨイサー ヨイサーノ セー」は、「私の神、神が助けて下さる!前に進ませてください!」という意味で、八戸三社大祭の神聖さと守護を願う気持ちが込められています。
八戸三社大祭に足を運ぶと、掛け声が生み出すエネルギーと伝統の力を感じることができ、祭りの楽しさが一層深まることでしょう。
八戸三社大祭の見どころは?
八戸三社大祭の最大の見どころは、豪華絢爛な山車(だし)と伝統的な神輿行列が織りなす圧巻のパフォーマンスです。
300年以上の歴史を誇るこの祭りは、地域の誇りと文化が詰まった特別なイベントです。
ユネスコ無形文化遺産にも登録され、日本国内外から多くの観光客が訪れる人気の祭りです。
豪華絢爛な山車
八戸三社大祭では、毎年27台もの大型山車が市内を練り歩きます。
高さ最大10メートル、幅8メートルにもなる山車には、神話や歌舞伎をテーマにした鮮やかな装飾が施されています。
その迫力と美しさは圧巻で、動く仕掛けや人形が観客を楽しませます。
夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめるのも魅力です。
伝統的な神輿行列
龗(おがみ)神社、長者山新羅神社、神明宮の三社による神輿行列は、八戸三社大祭のもう一つのハイライトです。
龗(おがみ)神社の神輿が天候不順の回復と五穀豊穣を祈願し、八戸城下を巡行したことが始まりで、その後、長者山新羅神社と神明宮も参加することで、現在の三社合同の形式となりました。
この三社が中心となり、八戸三社大祭としての姿が形作られていきました。
華やかな山車と一緒に巡行し、厳かな神事が行われるこの行列は、祭りの伝統を感じられる貴重な瞬間です。
伝統行事「騎馬打球」・郷土芸能
祭りでは伝統行事「騎馬打球(きばだきゅう)」、虎舞や神楽などの郷土芸能も楽しめます。
「騎馬打球(きばだきゅう)」は、武士の技と礼節を伝える貴重な文化財です。
八戸の騎馬打球は、青森県無形民俗文化財に指定され、全国でも唯一、完全な形で伝えられています。
八戸三社大祭の歴史とともに受け継がれるこの行事は、その迫力と優雅さで観客を魅了します。
また、虎舞や神楽など地域独自の伝統文化を体感できる演目は、祭りの雰囲気をさらに盛り上げます。

圧倒的なスケールの山車と地域の伝統が融合したこの八戸三社大祭に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
八戸三社大祭の日程
八戸三社大祭は、毎年7月31日から8月4日までの5日間にわたり、豪華な山車の運行や伝統行事が繰り広げられるお祭りです。
日程ごとに特色があり、訪れる日によって異なる魅力を楽しむことができます。
7月31日:前夜祭(18:00〜21:00)
- 山車が市庁前市民広場や中心街に一斉展示され、静止状態でその美しさをじっくり楽しめます。
- お囃子の音色が響き、祭りの雰囲気が高まります。
8月1日:お通り(15:00〜)
- 昼間の明るい陽光を受けた色鮮やかな山車が市内中心部を練り歩きます。
- 神社の神輿行列とともに八戸の街を彩り、祭りが本格的に始動します。
8月2日:中日(18:00〜)
- 夜間運行が見どころです。
- ライトアップされた山車が幻想的な光景を作り出し、昼間とは異なる華やかさを楽しめます。
- また、午後には長者山新羅神社で伝統行事「騎馬打球」も開催されます。
8月3日:お還り(15:00〜)
- 再び山車が市内を巡行し、神社へ戻るまでの行程が行われます。
- お通りに続き、昼間の山車の美しさを堪能できます。
8月4日:後夜祭(18:00〜21:00)
- 前夜祭と同様に、山車が一斉に展示されます。
- 夜の静かな雰囲気の中、ライトアップされた山車を間近で見ることができ、祭りの締めくくりにふさわしいイベントです。
引用元:VISITはちのへ
八戸三社大祭の場所とアクセス方法
八戸三社大祭は青森県八戸市の中心街で開催されます。
主な開催場所は以下の通りです。
- 八戸市三日町
- 八戸市十三日町
- 八戸市廿三日町
- 八戸市内丸
- 長者山新羅神社周辺
八戸市街地
〒031-0032 青森県八戸市三日町
公共交通機関を利用する場合
「八戸駅」より車で約25分
「本八戸駅」から徒歩約10分
三沢空港から連絡バスで約50分
車やタクシーを利用する場合
八戸ICから国道340号経由で約4km、15分
八戸駅より車で約25分
八戸三社大祭の駐車場について
主な臨時駐車場
- 長根公園の臨時駐車場
- 収容台数:約500台
- 一部有料
おすすめの近隣駐車場
1.八戸市中央駐車場
- 場所:青森県八戸市内丸1-1-10
- 駐車台数:436台
- 料金:
- 7:30〜22:00 (1時間まで) 160円
- 1時間超 30分ごとに80円
2.タイムズ八戸三日町パーキングプラザ
- 場所:青森県八戸市番町32
- 駐車台数:144台
- 料金:
- 平日/土日祝 60分 200円
- 上限料金:平日600〜700円、土日祝700円
まとめ
八戸三社大祭は、青森県八戸市の歴史と文化が息づく壮大なお祭りです。
豪華絢爛な山車や伝統的な神輿行列、さらには騎馬打球や郷土芸能といった見どころの数々が、多くの観光客を魅了しています。
その中でも、祭りを一層特別なものにしているのが掛け声です。
この掛け声には、単なる音のリズム以上に深い意味が込められており、祭りの精神や地域の絆を象徴しています。
掛け声は、山車を引く人々の心を一つにまとめ、祭り全体に活気を与えるだけでなく、長い歴史の中で継承されてきた大切な文化です。
その意味を知ることで、八戸三社大祭への理解がより深まり、体験が一層豊かなものになるでしょう。
このブログでは、八戸三社大祭の掛け声の意味や見どころ、アクセス方法を詳しくお伝えしました。

地域の伝統や人々の思いが詰まったこの八戸三社大祭を、ぜひ現地で体感してみてくださいね。
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