惑星直列は今日どこで見れる?方角や時間帯、肉眼で見えるか解説

天体・星空

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2025年8月10日には、数年に一度の大規模な天体ショーである惑星直列が観測できます。

肉眼でも複数の惑星を同時に確認できるため、多くの人が今日の惑星直列の情報を調べています。

惑星直列は毎年小規模に起こることもありますが、今回のように複数の惑星が一列に並ぶ現象は特に注目されています。

この記事では、観測に適した地域や時間、そして肉眼で見える惑星の明るさや特徴や観測ポイントを詳しくお伝えします。

惑星直列という話題をきっかけに、2025年の貴重な天体観測をお楽しみくださいね。

この記事でわかること
  • 惑星直列2025どこで見れるか?地域別おすすめスポット
  • 見える方角や時間帯
  • 大型惑星直列、次回はいつか?
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惑星直列2025今日どこで見れる?

今日2025年8月10日は、日本を含む北半球で6つの惑星(水星、木星、金星、天王星、海王星、土星)が一直線に並ぶ惑星直列のピーク日です。

惑星直列は今日ばかりと限らず、8月10日前後の数日から1か月ほどの期間でも観測可能です。

北海道から沖縄まで、日本には絶好のスポットが数多くあり、日本全国の光害が少ない場所で観測可能です。

惑星直列を観察するなら、視界が広く街の明かりが届かない場所を選びましょう。

惑星直列がどこで見れるかおすすめスポットを厳選してみました。

北海道

芦別市「スタープラザ芦別」 

  • 芦別市は環境省から「星空の街」に認定されたほど星空が美しい場所。
  • 美しい森と山に囲まれ、光害が少なく、満天の星空が楽しめる。
  • 星空観察イベント「スターウォッチングinたきさと」なども開催。
  • 草地に寝転びながら星空を楽しめるのが魅力。
  • 天体観測施設トイレ・駐車場も整備されている。
  • 美瑛町と隣接し、北海道有数の星空観察エリア

摩周湖 

  • 北海道東部、弟子屈町にあるカルデラ湖。
  • 「摩周ブルー」と呼ばれる透明度の高い湖面と、澄んだ空気で星空が素晴らしい。
  • 摩周湖第一展望台からは視界が開け、数千の星が観測可能。
  • 摩周湖カムイテラス屋上では夜間も星空を見ながら休憩できるベンチ設置
  • 冬季は積雪のため一部施設は休止の可能性がある。
  • 湖と星空のコントラストで写真映えも抜群。

東北〜関東

福島県 鹿角平天文台

  • 標高708mの丘の上にあり、360度に満天の星空が広がる。
  • 周囲に建物や街灯が少なく、人工光の影響がほとんどない。
  • 望遠鏡を使った観望会(事前予約制)が人気
  • 冬は寒いので防寒対策必要。
  • 県内外から天文ファンが訪れる

茨城県 プラトーさとみ

  • 標高約780mの高原に位置
  • 空が非常に澄んでおり、星空観察に適した穴場スポット
  • 映画やドラマのロケ地としても知られる
  • 望遠鏡で土星の環やアンドロメダ銀河を観察できる天体観測施設あり
  • 星空鑑賞イベントが開催されることもある。
ロケ地として使われた映画やドラマとは?
  • 映画「この夏の星を見る」
    2025年7月に公開されたこの映画のクライマックスシーンや国際宇宙ステーション(ISS)をキャッチするシーンがプラトーさとみで撮影されました。天高く満天の星空を背景にしたシーンが印象的です。
  • ドラマ「トリック」
    有名な推理ドラマ「トリック」のエピソード1「母之泉」のロケ地としても使用されました。

中部・甲信越

長野県 阿智村「ヘブンスそのはら」

  • 環境省認定「日本一星空がきれいな村」
  • 標高1,400mの富士見台高原「ヘブンスそのはら」からロープウェイで登り、雲上の星空を満喫可能
  • 夜空が真っ暗になった瞬間に一斉に消灯されるユニークな演出あり。
  • 壮大な天の川や星座の数々を体験できる全国屈指の聖地

新潟県 胎内平

  • 標高約100mの丘陵地に位置する自然豊かな観察スポット。
  • 胎内自然天文館に口径60cmの大型望遠鏡を設置し、星空観望会や天文イベントが多い。
  • 毎年8月下旬に行われる「胎内星まつり」は日本最大級の星空フェスとして人気。
  • 公園内は遊歩道やベンチも整備され、散策も楽しめる。

近畿

兵庫県 西はりま天文台

  • 公開天文台で毎夜天体観望会を実施
  • 宿泊施設があり夜間の天体観望が可能
  • 大型望遠鏡で隕石展示や天文講演会もあり
  • 壮大な宇宙の世界を体験できる。

岡山県 美星天文台

  • 口径101cmの大型反射望遠鏡を備える。
  • 渾天儀のレプリカも展示歴史的価値も高い。
  • 毎月定期的に星空観望会を開催、初心者向けの案内も充実
  • 周辺は光害が少ない山間部で観察環境良好。

中国・四国

鳥取県(通称「星取県」)

  • 大山や鳥取砂丘、さじアストロパークなど県全体が星空観察スポット
  • 全国星空観察ランキングで1位を獲得した実績。
  • 星空観測ツアーやイベントも盛んに開催。
  • 日本屈指の口径103cm大型反射望遠鏡を備え、晴天時に天体観測会を開催。
  • 宿泊用コテージは4棟あり、それぞれ望遠鏡を備え、ゆっくり星空を観察できる。
  • 大自然に囲まれ、空気が澄み光害が少ないので美しい星空を堪能できる。

徳島県 剣山

  • 標高約1,955mで光害が少なく、日本屈指の星空観測地。
  • 山頂は360度の視界が広がり、満天の星空を楽しめる。
  • リフトで標高約1,700mまで上がれるため、高地観測がしやすい。
  • 山頂ヒュッテは一部24時間出入り可能で、宿泊観測も可能
  • 晴天時は「ハワイの山に匹敵」と称されるほど美しい星空。
  • 登山初心者でも比較的アクセスしやすく、観測会も開かれることがある。

九州・沖縄

福岡県八女市「星のふるさと公園」

  • 星野村の山裾、標高約300mに位置し、自然豊かな里山環境の中にある公園。
  • 日本最大級の口径100cmの望遠鏡を備えた「星の文化館」があり、最新のコンピューター制御システムで観察が可能
  • プラネタリウムも併設され、天体ショーや星空解説が楽しめる。
  • 公園内は23ヘクタールの広さがあり、キャンプ場や芝生広場遊歩道も整備
  • 200台の無料駐車場があり車でのアクセスが便利。

石垣島「平久保崎」

  • 石垣島の最北端に位置し、市街地や空港から約40km離れているため光害が非常に少ない。
  • 沖縄県最高峰の於茂登岳が光害を遮る自然のバリアとなり、360度パノラマの満天の星空が見られる。
  • 星空の聖地として天文学者からも高く評価されており、星空観測に最適な環境が整っている。
  • 駐車場も整備され、星空観察会やツアーも多く催され人気
他にもこんなスポットが

川平湾
美しいビーチと星空の両方が楽しめる観光スポットで、夜は綺麗な星空が広がるが、平久保崎ほど光害は少ないわけではない。

バンナ公園
市街地から近く車で約10分。夜景と星空を一緒に楽しめるが、光害の影響はややあり。家族連れに人気。

これらのスポットは光害が少なく、晴れた夜空の下で惑星直列や星空観察を満喫できます。

ぜひ天気やアクセスを確認して訪れてみてください。

近年は、クマの出没による被害が増えていますので、山間部での観測の際には対策を考えておくと良いですね。

クマ除け対策

ラジオや鈴などで「人間の存在を知らせること」「万一の撃退手段を持つこと」が基本です。

  • クマ撃退スプレー:カプサイシンで熊の目や鼻を刺激して撃退。風向きに注意して使用。
  • 空砲・爆竹:大音量で存在を知らせるが、自治体によっては使用制限あり。
  • ホイッスル・笛:小型で持ち運びやすく、定期的に音を出して効果的。
  • ベアホーン:大音量(115dB以上)で熊を驚かせ、遠距離まで届く。
  • ガサガサ音の装備:ポンチョやアルミブランケットで自然に音を出す。空のペットボトルでもよい。
  • 声や会話:歩きながら声を出すことで熊に気配を伝える。

複数の方法を組み合わせるとより安全で、事前の練習や取扱説明の確認が大切です。

安全に配慮して、くれぐれもお気をつけて貴重な天体ショーを楽しんでくださいね。

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惑星直列2025見える方角や時間帯は?

引用元:Star Walk 2

惑星直列は2025年8月10日の夜明け前、東から南の空で見えます。

惑星直列の観察ポイントは、午前4時ごろから日の出までの時間帯が最も適しています。

この時間帯は空がまだ暗く、惑星が明るく輝いて見やすいため、東の地平線から徐々に惑星が高く上がっていく様子を観察できます。

  • 時間帯:午前4時頃〜日の出まで(夜明け前)
  • 方角:東から南の空

この日を中心に1か月ほどの期間、観察チャンスがありますので、天候の良い日を選び観察してみて下さいね。

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惑星直列2025肉眼で見えるの?

2025年8月10日の惑星直列では、肉眼で4つの惑星が確認できます。

この日に並ぶ6つの惑星のうち、水星・金星・木星・土星は明るく、肉眼でも十分観察可能です。

一方で、天王星と海王星は非常に暗いため、双眼鏡や望遠鏡が必要になります。

肉眼で見える惑星の明るさと特徴

金星(-4.0等級:最も明るい)

  • 太陽と月を除いて最も明るい天体で「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれる
  • 日没直後や夜明け前に西や東の低空で輝き、市街地からでも肉眼で簡単に見える

木星(-1.9等級)

  • 金星に次ぐ明るさを持つ巨大ガス惑星で、黄白色に光る
  • 夜半過ぎには高く昇り長時間観測でき、双眼鏡ならガリレオ衛星も見える

土星(+0.8等級)

  • やや黄色っぽい光で明るいが、木星や金星ほどではない
  • 肉眼でも見つけられ、小型望遠鏡なら環が観察できる

水星(+2.3等級:見えにくい)

  • 太陽に最も近いため、日没直後や夜明け前に地平線近くで短時間だけ見える
  • 金星より暗く、澄んだ空と低い地平線条件が必要

肉眼では見えにくい惑星(双眼鏡や望遠鏡で観察)

天王星(およそ5.6等級)

  • 肉眼で見える限界付近の明るさ(6等級が目安)
  • よほど空の暗い場所でないと肉眼での発見は難しく双眼鏡以上が必要

海王星(およそ8等級)

  • 肉眼では見えない暗さ
  • 双眼鏡や望遠鏡が必須
天王星・海王星の観測ポイント
  • 星図や星座を頼りに位置を確認し、明るい星からたどると見つけやすい
  • 青緑色の独特な色が識別の目安になる
  • 光害の少ない郊外や高台での観察が理想的
  • 数日間隔で位置の変化を確認すると同定に役立つ
  • 天文台や観望会を利用するのもおすすめ
おすすめ星座アプリ

Stellarium Mobile (iPhone・iPad対応)
Stellarium Mobile
(Android対応)
スマホを夜空にかざすだけで、星や惑星、星座をリアルタイムに識別できる無料アプリ。3Dレンダリングや高度なズーム機能を備え、本格的な天体観測が可能。

Star Walk 2 (iPhone・iPad対応)
Star Walk 2 (Android対応)
現在地から見える星座や天体の位置を確認できる無料アプリ。シンプルな操作で星空を楽しめるため、初心者にもおすすめ。

観察の際は、東から南の空を中心に、光害の少ない郊外や高台を選ぶとよりクリアに見られます。

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惑星直列2025次回はいつ?

次回の大きな惑星直列は2026年2月28日に観測できます。

惑星直列は毎年のように小規模なものは起こりますが、複数の惑星が一度に整列する現象は数年に一度しか訪れません。

次回以降の予定は以下の通りです。

  • 2026年2月28日:水星・金星・木星・土星・天王星・海王星の6惑星が夕方に並ぶ
  • 2034年2月3日:金星・水星・木星・火星・土星・天王星・海王星が揃う「フル」惑星直列

大規模な天体ショーは数年に一度しか訪れないため、次の2026年や2034年の機会を楽しみにしておきましょう。

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まとめ

2025年8月10日の惑星直列は、日本全国で観測できる貴重な天体現象です。

地域ごとの観測条件を押さえれば、都市部でも十分に楽しむことができます。

方角は東から南の空、時間帯は夜明け前の午前4時頃から日の出までが最も適しています。

肉眼で見える惑星は金星や木星を中心に4つあり、さらに双眼鏡を使えば天王星や海王星も確認できます。

惑星直列は年に一度ほど起こりますが、多くの惑星が並ぶ機会は限られています。

そのため、今日の惑星直列観測体験は大変貴重であり、次回に向けた知識の整理にも役立ちます。

惑星直列をきっかけに天体観測への関心を深めて、宇宙の魅力をより一層お楽しみ下さいね。

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